2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2C07-09] 試験・分析方法

2019年3月21日(木) 11:10 〜 12:00 C会場 (共通教育棟2号館 1F 11番)

座長:小林 大志(京大)

11:40 〜 11:55

[2C09] 放射性焼却灰中のダイオキシン類分析法の検討

放射線のELISA法への影響

*川村 秀久1、上田 守男1、木野 健一郎2、坂下 章3 (1. 九州環境管理協会、2. ニュークリア・デベロップメント、3. 三菱重工業)

キーワード:放射性廃棄物、焼却灰、環境影響物質、ダイオキシン類、ELISA法

平成25年の環境基本法の改正により、放射性物質の除外規定が削除されたため、今後、放射性焼却灰等のダイオキシン類(DXN類)の分析のニーズが出てくる可能性がある。ダイオキシン類(DXN類)の分析には、通常、高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計(HR-GC/MS)が必要になるが、国内の放射性管理区域内で同装置を運用できる機関が殆ど見つからない可能性がある。このため、DXN類の分析ニーズに備え、専用装置に代わる方法として、DXN類分析法として公定法の一つであるELISA法を適用することとし、放射性焼却灰に対するELISA法によるDXN類分析の適用性を検討した。本件は、原子力施設で発生する焼却灰に含まれる放射性核種濃度を想定した模擬試料から、ELISA法でDXN類の適正な分析値が得られることを確認した結果を報告する。