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[2D13] 2,9-ジアミド-1,10-フェナントロリンを骨格とした長鎖アルキル基を有する新規ハイブリッド型配位子の合成とマイナーアクチノイド及びランタノイドの抽出分離特性
キーワード:溶媒抽出、マイナーアクチノイド、ランタノイド、先進湿式再処理、フェナントロリンジアミド、ハイブリッド型配位子
硝酸溶液における三価マイナーアクチノイド(MA)及びランタノイド(Ln)の相互分離抽出剤として長鎖アルキル基を有する新規フェナントロリンジアミド配位子を合成し、抽出分離試験を行った。配位子は2,9-ジメチル-1,10-フェナントロリンを二酸化セレンと硝酸で酸化し、塩化チオニルにより得た酸クロリドにアミンを加えて収率約40%で合成した。次に配位子をn-ドデカン+2-エチル-1-ヘキサノール(10%)、3-ニトロベンゾトリフルオリド、ニトロベンゼンにそれぞれ溶解し、金属イオンを含む硝酸溶液と混合し抽出能を調べた。水相には14種のLnイオン各1mMの硝酸溶液とAm-241、Cm-244、Eu-152各6.7kBq/mLの硝酸溶液を用いた。試験の結果、いずれの希釈剤でもAmの分配比が1000近い十分な抽出能を示した。また5M以上の高濃度硝酸条件下でAmやCmとLnの相互分離の成立性が示唆された。