[2D_PL04] 廃炉作業時の放射性物質管理の留意事項
福島第一原子力発電所の廃炉作業は、まずは、燃料デブリ(デブリ)の存在箇所を同定し、これらを安全かつ確実に取り出して、最終的に安全に保管することで終結する。約40年にわたるデブリ取り出し作業では、環境への放射性物質の飛散を最小限に抑え、同時に従事する作業者の放射線被ばくを最小に抑制することが必須である。廃炉作業を進めてゆくうえで障害となるのが、セシウムをはじめとする放射性の核分裂生成物(FP)である。本セッションでは、デブリとFPの特性を紹介し、両者の廃炉作業時に予想される挙動の差異を示して、放射性物質の飛散、被ばく抑制に資することを目指す。