[2E01-05] 核種生成断面積、弾き出し断面積、PHITS

[2E03] 核破砕反応による核種生成断面積に対する核反応モデルの予測精度の調査

*岩元 大樹¹、明午 伸一郎¹、松田 洋樹¹ (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード：核破砕反応、核破砕生成物、核破砕反応モデル、PHITS、核内カスケード、脱励起過程

陽子入射核破砕反応による核種生成断面積に関する実験データを用いて、モンテカルロ粒子輸送計算コードPHITS, MCNP6及びGEANT4で使用される最新の核反応モデルの核種生成断面積に対する予測精度の調査を行った。その結果、INCL++(version6.0)/ABLA07は実験値を比較的よく再現する一方で、PHITSの推奨モデルであるINCL4.6/GEMは同一元素に対して実験値を一様に中性子過剰に評価し、MCNP6の推奨モデルであるCEMは一様に陽子過剰に評価する傾向があることが分かった。本発表では、様々な標的核種、入射エネルギーに対して、GSIの逆運動学による実験値及びJ-PARCで測定した放射化法による実験値との比較を行い、その不一致の傾向及び改善の方策について議論する。