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[2F07] エネルギー分解X線コンピュータ断層撮影による金属容器中の物質の実効原子番号測定
キーワード:実効原子番号、エネルギー分解X線CT、物質分解
空港の手荷物検査,歯のかぶせ物を通した内部観察など,金属容器内部の物質を識別するニーズがある.X線を電流測定する通常のコンピュータ断層撮影(CT)を用いた測定では,X線減弱が強い金属の影響が大きく,内部物質を同定することは困難である.我々はX線のエネルギー情報を用いるエネルギー分解CTを応用して物質識別を試みたが,従来のアンフォールディング法による解析では結果が不十分であった.今回,物質分解法を用い,X線透過撮影結果の測定電流値を再現するポリエチレンと鉄の厚さに換算し,内部物質の実効原子番号を求めた.実効原子番号が6.5から8の物質について2%以内の誤差で測定することができた.