2019年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[2L07-11] 原子力プラントの検査・安全評価技術

2019年3月21日(木) 14:45 〜 16:10 L会場 (共通教育棟2号館 3F 36番)

座長:松永 嵩(原燃工)

15:00 〜 15:15

[2L08] ケーブル絶縁材の健全性診断技術開発(2)

*石井 元武1、藤吉 宏彰1、礒部 仁博1、川島 崇利2、浦島 千裕3、鈎 忠志3 (1. 原子燃料工業、2. 関西電子ビーム、3. 関西電力)

キーワード:非破壊検査、ケーブル、絶縁材、AE、打音検査

原子力発電所で使用されるケーブルの多くは電気絶縁性の高い高分子が利用されているが、高分子は熱や放射線により次第に絶縁性能が低下する。

ケーブル絶縁材の健全性診断を目的として、電子線照射されたケーブル試験体にAE(Acoustic Emission)センサを用いた打音検査(以下、「AE打音検査」という。)の適用性を実験と理論から検討している。

ケーブル試験体(架橋ポリエチレン絶縁、ビニルシース、長さ300mm)に最大2000kGyまで電子線照射し、AE打音検査することでケーブル試験体の周波数スペクトルを得た。得られたスペクトルの内、最も周波数の低い周波数ピークは吸収線量の増加に伴い、上昇する傾向が得られた。

また、ケーブル形状、物性値と曲げ振動理論式から得られる1次モードの固有振動は、実験結果と一致し、AE打音検査によるケーブル絶縁材の健全性診断法の理論的根拠を得た。