2019年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[2L07-11] 原子力プラントの検査・安全評価技術

2019年3月21日(木) 14:45 〜 16:10 L会場 (共通教育棟2号館 3F 36番)

座長:松永 嵩(原燃工)

15:30 〜 15:45

[2L10] 固定屋根付き円筒タンクのスロッシング波頭衝撃圧評価

(その2)水位応答の非線形性を考慮した波高速度算定式の適用性検証

*豊田 幸宏1,2、大鳥 靖樹2 (1. 電中研、2. 東京都市大)

キーワード:非線形スロッシング、波頭衝撃圧、波高速度、固定屋根付き円筒タンク、数値流体力学

本研究は,固定屋根付き円筒タンク内容水の地震時スロッシング発生時に,波頭が激しく屋根に衝突する現象を伴う過渡応答を対象とし,数値流体解析法(オープンソースコード;OpenFOAM)ならびに既往の波頭衝撃圧評価式の適用性評価を目的とする.前報では,既往スロッシング実験及び,その再現解析結果に基づき,線形スロッシング理論に基づく既往の波頭衝撃圧評価式の適用性を把握した.当該式の入力パラメータには,波高速度が含まれており,実務における設計・照査を想定すると,実験や数値流体解析なしに算定できることが望ましい.本報では,既往波高速度算定式に水位応答の非線形効果を組み込み,当該式の適用性を,既往実験及びOpenFOAMによる再現解析から求めた値と比較することにより検証した.また,線形スロッシング理論に基づく波高速度算定値との比較により,非線形スロッシング応答の影響についても把握した.