2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[2M09-11] 核燃料材料2

2019年3月21日(木) 14:45 〜 15:35 M会場 (共通教育棟2号館 3F 37番)

座長:叶野 翔(東大)

14:45 〜 15:00

[2M09] 二次水素化が冷却材喪失事故(LOCA)後の被覆管曲げ強度に及ぼす影響

*岡田 裕史1、天谷 政樹1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:被覆管、ジルカロイ-4、LOCA後耐震、曲げ強度、二次水素化

LOCA後長期冷却期間中の炉心冷却性を維持する観点で、地震時の燃料の耐破損性を把握するためにLOCA模擬試験後4点曲げ試験が実施されている。先行研究では、LOCA時の酸化及び膨れ率がLOCA後被覆管の曲げ強度に及ぼす影響について調べられてきた。本研究では、機械的な加工で開口部を設けたジルカロイ―4被覆管に対してLOCA模擬試験後4点曲げ試験を実施することで、先行研究で十分に明らかとなっていないLOCA時の二次水素化がLOCA後被覆管の曲げ強度におぼす影響について評価した。その結果、破裂開口部と同様、二次水素化部の曲げ応力はprior-β相厚さに依存する傾向が見られた。また、二次水素化部の最大曲げ応力は、破裂開口部の半分程度と評価された。