2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-2 核燃料とその照射挙動

[2M12-17] 事故時燃料挙動

2019年3月21日(木) 15:35 〜 17:15 M会場 (共通教育棟2号館 3F 37番)

座長:佐藤 勇(東京都市大)

15:50 〜 16:05

[2M13] 高燃焼度改良型燃料の反応度事故(RIA)及び冷却材喪失事故(LOCA)条件下における挙動

(2) 高燃焼度改良型燃料のRIA時挙動

*宇田川 豊1、村尾 裕之1、鈴木 美穂1、天谷 政樹1 (1. 原子力機構)

キーワード:反応度事故、ペレット被覆管機械的相互作用、改良型燃料、ジルカロイ、軽水炉、高燃焼度、水素脆化、腐食

原子力機構安全研究センターが規制庁受託事業として取り組んでいる高燃焼度改良型燃料の事故時挙動研究の内、改良合金被覆管を採用した燃料を対象に原子炉安全性研究炉NSRRで実施した反応度事故模擬実験及び燃料試験施設で実施した照射後試験の成果について報告する。本事業で実施した実験は、M-MDA(応力除去焼鈍材)、M5、低スズZIRLO等改良合金被覆管について現行のペレット被覆管機械的相互作用(PCMI)破損しきい値が適用可能であること、また被覆管水素濃度や燃料初期温度の影響等、PCMI破損限界に関する従来の理解とこれに基づく評価手法の妥当性を示した。本報では、上述の成果に基づき原子力機構が検討を進めているRIA基準改訂案とその考え方についても併せて紹介する。