16:35 〜 16:50
[2O16] 核融合炉材料からの長期トリチウム放出
キーワード:トリチウム、汚染、除染、放出、捕捉
照射損傷を導入したWおよび低放射化フェライト鋼にガス吸収法でトリチウムを導入し、室温における長期トリチウム放出(5~6年)をイメージングプレート法およびβ線誘起X線計測法で追跡した。いずれの材料においても非照射部ではトリチウムは主に表面に捕捉されており、その濃度は時間とともに低下した。また、照射部ではバルク中の照射欠陥にもトリチウムが高濃度に捕捉されていた。W中の照射欠陥に捕捉されたトリチウムはほとんど濃度変化を示さなかったが、低放射化フェライト鋼では有意な脱離が観測された。講演では、室温における低放射化フェライト鋼中の照射欠陥からのトリチウム脱離機構について議論する。