2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[3B05-08] ガラス固化技術3

2019年3月22日(金) 10:55 〜 12:00 B会場 (共通教育棟2号館 1F 10番)

座長:尾上 順(名大)

10:55 〜 11:10

[3B05] 高硝酸ナトリウム含有廃液用低レベル放射性ガラス中のTi,Zn,Zrの所構造解析とその添加効果

*田治見 祐里1、椎名 慶1、味村 武史2、田尻 康智2、助永 壮平3、柴田 浩幸3、松浦 治明1 (1. 東京都市大学、2. 株式会社IHI、3. 東北大学)

キーワード:低レベル放射性廃棄物、EXAFS、チタン、亜鉛、ジルコニウム

再処理により発生する高濃度の硝酸ナトリウムを含む放射性廃液はソーダボロシリケートガラスをベースにTiO2-ZnO-ZrO2を添加することで化学的安定性の向上が見込めることが明らかとなった。Ti,Zn,Zrのうちどの成分が化学的安定性の向上に寄与しているのかEXAFSを用いて評価したところ、Tiを1.2mol%~2.4mol%添加することでガラスの安定性の向上に繋がることが分かった。Znのみの添加は浸漬前後の構造に影響を与えるため化学的安定性のあるガラスとは言えない。また、Zrを添加することはガラス構造の安定化には逆効果であることが示唆された。