10:55 〜 11:10
[3B05] 高硝酸ナトリウム含有廃液用低レベル放射性ガラス中のTi,Zn,Zrの所構造解析とその添加効果
キーワード:低レベル放射性廃棄物、EXAFS、チタン、亜鉛、ジルコニウム
再処理により発生する高濃度の硝酸ナトリウムを含む放射性廃液はソーダボロシリケートガラスをベースにTiO2-ZnO-ZrO2を添加することで化学的安定性の向上が見込めることが明らかとなった。Ti,Zn,Zrのうちどの成分が化学的安定性の向上に寄与しているのかEXAFSを用いて評価したところ、Tiを1.2mol%~2.4mol%添加することでガラスの安定性の向上に繋がることが分かった。Znのみの添加は浸漬前後の構造に影響を与えるため化学的安定性のあるガラスとは言えない。また、Zrを添加することはガラス構造の安定化には逆効果であることが示唆された。