2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[3B09-13] ガラス固化技術4

2019年3月22日(金) 14:45 〜 16:10 B会場 (共通教育棟2号館 1F 10番)

座長:竹下 健二(東工大)

15:45 〜 16:00

[3B13] 放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究

(67) 改良ホウケイ酸ガラスの白金族元素の堆積および運転への影響

*橋本 拓1、三浦 吉幸1、三橋 大登1、石尾 貴宏1、兼平 憲男1 (1. 日本原燃(株))

キーワード:ガラス固化、ホウケイ酸ガラス、イエローフェーズ、白金族元素、ガラス溶融炉

「放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究事業」において、高レベル廃液ガラス固化の高充填化に係る課題の一つであるイエローフェーズ(以下、YP)発生への対策として、ホウケイ酸ガラス原料の組成改良を検討してきた。これまでの検討では、候補となる改良組成ガラスの一つについて、小型ガラス溶融炉を用いて運転試験を実施し、YP発生抑制効果および仮焼層形成、廃ガスへの影響を確認している。本研究では引き続き、白金族元素への影響確認と、二つ目の改良組成ガラスの検討試験を実施した。試験ではガラス原料ビーズおよび模擬廃液を連続供給し、流下ガラスや仮焼層、廃ガスのサンプリングを実施した。試験の結果、改良組成のガラス原料ビーズを供給した場合、白金族元素の影響は現行の組成と同程度であった。一方で、二つ目の改良組成ガラスについては、YP発生抑制効果を有するが、抵抗値が低く運転に影響がみられた。