2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3C03-05] 事故炉廃止措置の方法

2019年3月22日(金) 10:05 〜 10:55 C会場 (共通教育棟2号館 1F 11番)

座長:北村 高一(JAEA)

10:35 〜 10:50

[3C05] 事故炉廃止措置の実施方法に関する検討

(3) 燃料デブリ取り出しに関する代替工法の提案

*鈴木 俊一1 (1. 東京大学大学院工学系研究科)

キーワード:廃止措置、燃料デブリ取り出し、ジオポリマー、福島第一原子力発電所

現在燃料デブリ取り出しは、PCVやRPVの内部調査、燃料デブリサンプリング及び小規模燃料デブリ取り出しが計画されており、着実・安全に廃炉を進める方針である。一方、一昨年、福島第一原子力発電所2号機及び3号機において原子炉格納容器の内部調査が行われ、燃料ハンドルや制御棒がPCV底部において観察された。この結果は事故時に原子炉圧力容器底部に制御棒のRPV貫通孔よりも大きな開口部が生じたことを示しており、燃料デブリ取り出し時にはRPV底部を構造的により安定な状況にして放射性微粒子の飛散を防止しながら作業を行う必要性を示唆している。本研究では、長期に亘って安全にかつ合理的に大規模燃料デブリ取り出す工法を検討した結果、ジオポリマー等を利用して燃料デブリなど放射性物質を安定化した後、放射性物質を閉じ込めながら取り出す工法が適切であるとの結論を得た。