2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3C06-09] 様々な廃止措置技術

2019年3月22日(金) 10:55 〜 12:00 C会場 (共通教育棟2号館 1F 11番)

座長:青木 孝行(東北大)

11:10 〜 11:25

[3C07] 廃炉工法提案ー建屋と機器・配管・ケーブルをブロック単位の一体処理

短工程・合理化を目指す

*渡壁 牧人1、森重 晴雄1、山敷 庸亮2、北村 康文1、森重 晴貴1 (1. 福島事故対策検討会、2. 京都大学)

キーワード:原子炉建屋解体工法、樹脂、形状記憶ポリマー、建屋

廃炉は原子炉だけでなくその周囲の建屋内の配管・ケーブル・架台など躯体を含めた処理が必要となる。躯体であるコンクリート構造物もその処理対象である。原子炉より膨大な物量である。本投稿では躯体をブロック単位で建屋、配管、ケーブル・架台を一括廃却する方法を提案する。この工法は大まかに説明すると、まず、建屋内の空間にウレタン発泡材などの樹脂材で充填する。次に建屋を約7m角としたブロック毎に切り出し、大型クレーンでそのブロックを吊り上げ、大型キャリアに積載する。第3に大型キャリアを発電所横に設けた解体処理設備に移動する。第4に解体処理設備は完全にロボット化され24時間稼動し、気密を維持する。解体処理された廃棄物は材料、線量に応じて細分され保管容器に格納される。その保管容器は発電所内に設けられた中間貯蔵庫に保管される。この処理技術は何れも既存技術であり、実現性が高い。短工程、合理化を目指す