2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3C06-09] 様々な廃止措置技術

2019年3月22日(金) 10:55 〜 12:00 C会場 (共通教育棟2号館 1F 11番)

座長:青木 孝行(東北大)

11:25 〜 11:40

[3C08] 深海での最終処分地提案その2

課題と問題点を整理

*北村 康文1、森重 晴雄1、山敷 庸亮2、渡壁 牧人1、森重 晴貴1 (1. 福島事故対策検討会、2. 京都大学)

キーワード:最終処分地、深海

深海を最終処分地とする案を2018原子力学会の秋の大会で発表した。前回はその深海に巨体コンクリート製のタンクを設定する概略工法について発表した。今回はタンク内の廃棄物の配置と浮上機構について述べると共に、課題と問題点について整理した。課題についてはコンクリートの腐食と海水の浸水速度がまず問題である。コンクリートの塩害について既往の文献を調査すると塩害が進むと鉄筋が腐食し膨張しコンクリートを破壊することが判った。しかしこの構造物は鉄筋を使用しない繊維シート補強のコンクリート製のタンクであり、これに当たらない。それどころかコンクリートに初期亀裂があっても塩水が亀裂を塞ぐ効果があることを知った。100年単位の浸水速度が想定されるがその考え方についても投稿する。