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[3D01] 配位子搭載型ハイドロゲルによる硝酸溶液からのウラン、トリウムの吸着分離
キーワード:ウラン、トリウム、再処理、ゲル液抽出法、溶媒抽出法、分離科学
重合性官能基を有する種々のN,O-ハイブリッドドナー配位子、感温性モノマーのN-イソプロピルアクリルアミド(NIPA)、架橋剤のN,N’-メチレンビスアクリルアミド(BIS)をDMF中でのラジカル重合により感温性ハイドロゲル吸着剤を合成し、硝酸からのU(VI)とTh(IV)の吸着分離挙動を調査した。振とう時間依存性、酸濃度依存性、吸着温度依存性ならびに吸着等温線を取得すると共に、溶媒抽出と分離挙動を比較した。その結果、溶媒抽出とゲル液抽出での分離挙動に差異が見られた。従来NIPA/BISゲルが顕著な感温性を示すのはpH領域だが、高レベル廃液程度の数Mの酸濃度でも温度スイング吸脱着によるU/Th分離の成立性が示唆された。吸着メカニズムの詳細は更なる検討が必要だが、同じ価数のアクチノイドは同様の吸着挙動を示すため、他のアクチノイド元素での吸着挙動も推察可能となった。