2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[3D07-08] 再処理工場における安全性向上

2019年3月22日(金) 11:20 〜 11:55 D会場 (共通教育棟2号館 1F 12番)

座長:飯塚 政利(電中研)

11:20 〜 11:35

[3D07] 高レベル濃縮廃液の沸騰乾固事故の研究

(1) 模擬廃液を用いたNO、NO2およびO2生成挙動の検討

*小玉 貴司1、衣旗 広志1、熊谷 幹郎2、鈴木 和則2、林 慎一郎2、松岡 伸吾2 (1. 日本原燃株式会社、2. 株式会社UI技研)

キーワード:ルテニウム、窒素酸化物、酸素、高レベル廃液、再処理

揮発性RuはRuO4の化学形を有し強酸化性であり、水、硝酸、亜硝酸、O2、NO及びNO2により直接または間接的影響を受ける可能性があるため、揮発性RuのLPF評価にはこれらの物質との共存状態を知る必要がある。沸騰乾固事故時に生成し揮発性Ruの環境放出に影響を与えるNOおよびNO2の挙動を熱分析装置を用いて測定した。検討温度は100~600 ℃の範囲であり、昇温速度は廃液の崩壊熱密度との関係で0.2~5 ℃/minを用いた。また、NO及びNO2の生成速度を数個のアレニウス型の式を用いて近似できるようにし、NOxに付随するO2生成速度についても予測可能にした。