[3E01-04] 核図表、核データ評価、核データ検証

[3E01] 核図表2018の作成

*小浦 寛之¹、片倉 純一²、橘 孝博³、湊 太志⁴ (1. 原子力機構先端基礎研究センター、2. 長岡技術科学大学、3. 早稲田大学理工研、4. 原子力機構基礎工センター)

キーワード：核データ、核図表、周期表、原子核崩壊、熱中性子断面積、核分裂断面積

原子力機構で１９７６年度以来約４年に１度発行している核図表の最新版である2018年度版を公開する。これはA4冊子体として提供するもので、表裏それぞれ１６ページにわたる。主要部である核図表に関しては、世界中で実験的に同定された約３３００核種を示し、半減期未測定核種に関しては５つの崩壊様式の理論予測を載せている。加えて元素名として１１３番元素ニホニウム（Nh）をはじめ、モスコビウム、テネシン、オガネソン（１１５,１１７,１１８番元素）についても新たに掲載した。周期表に関しては第１イオン化ポテンシャルとして原子力機構で世界で初めて測定せされた１０３番元素ローレンシウムについても掲載した。その他物理定数、ウランなどの熱中性子による捕獲断面積や核分裂収率なども掲載されている。本講演ではその概要について紹介する。