2019年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3I01-06] スクラビング・エアロゾル挙動

2019年3月22日(金) 10:15 〜 11:55 I会場 (共通教育棟2号館 3F 30番)

座長:齊藤 泰司(京大)

10:15 〜 10:30

[3I01] プールスクラビングにおける蒸気凝縮による除染効果への影響

*中村 優樹1、藤原 広太1、菊池 航1、齋藤 慎平1、湯淺 朋久1、金子 暁子1、阿部 豊1 (1. 筑波大学)

キーワード:プールスクラビング、除染係数、ワイヤメッシュセンサ、可視化計測、蒸気凝縮

原子力発電所での重大事故時に圧力容器から汚染されたガスがベントされた際に圧力抑制プール水中をガスが通過し施設外へ放出される.この過程でエアロゾル状の核分裂生成物がガスから水中へと移行し捕集される効果がある.これをプールスクラビング効果と呼び,事故時に放射性物質の漏洩を防ぐうえで重要な現象である.現在,解析コードによりプールスクラビングに関する除染評価が行われているが,詳細な物理現象は解明されていない.本報ではスクラビング効果のメカニズムを解明する上で重要となる蒸気凝縮を伴う気液二相流中の凝縮挙動や気泡分裂挙動に着目し,ワイヤメッシュセンサや高速度カメラによる気泡形状や気泡径の計測を行った結果について報告する.さらに実験結果を用いて既存の解析コードにおける物理モデルの妥当性について評価を行いながら,蒸気凝縮が除染効果に及ぼす影響について考察する.