2019年春の年会

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一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-3 ヒューマンマシンシステム,高度情報処理

[3K05-08] ヒューマンマシンシステム,高度情報処理

2019年3月22日(金) 10:50 〜 12:00 K会場 (共通教育棟2号館 3F 33番)

座長:佐相 邦英(電中研)

11:05 〜 11:20

[3K06] インシデントコマンドシステムの習熟に対するノンテクニカルスキル訓練の有効性

*彦野 賢1、松井 裕子1、長嶋 一史2 (1. 原子力安全システム研究所、2. 関西電力)

キーワード:インシデントコマンドシステム、ノンテクニカルスキル、緊急時対応訓練

プラント現場では,「災害対策充実に向けた考え方」を踏まえ,インシデントコマンドシステム(ICS)の考え方を取り入れた現場に即した指揮命令系統を検討していくと報告した。一方で,プラントの緊急時初期対応を担う指揮者チームに求めるノンテクニカルスキル(NTS)を向上するための訓練(名称:たいかん訓練)を実践してきた。プラント現場が重視するICSにはNTS的な要素も多く含まれることから,両者の関係を整理することは重要なことと考えた。
本報告では,ICSガイドから抽出した災害初動時のICS項目と,たいかん訓練で観察されたNTS要素との関連を整理した。その結果、観察されたNTS要素はいずれかのICS項目に整理でき,ICSは何を行うかという側面(What)からのシステムであり,一方,NTS訓練は、どのようにやるかという側面(How)からのスキルと考えられる。プラント現場に即したICSを効果的に実践する一つのツールとして,NTS訓練は重要と考える。