[3K05-08] ヒューマンマシンシステム，高度情報処理

[3K08] 現場組織の緊急時対応力向上を目指した福島第一原子力発電所事故分析

(4)レジリエントな安全を実現した行動を生み出した背後要因の関係性に関する検討

*大場 恭子¹、吉澤 厚文²、北村 正晴³ (1. 日本原子力研究開発機構、2. 長岡技術科学大学、3. テムス研究所)

キーワード：レジリエンスエンジニアリング、レジリエントな安全、背後要因

本研究は，福島第一原子力発電所事故対応の現場において，レジリエントな安全を実現するために発揮された能力の背後要因の関係性について、レジリエンスエンジニアリングの考え方に基づいて検討したものである。これまでに，特に背後要因のひとつである Attitude に注目しながら，どのような背後要因が事故現場における対応能力の発揮に繋がったのかを検討してきたが， Attitudeや，Technical Skill, Non-Technical Skill，Environment等の背後要因は，それぞれが独立して存在しているわけではない。また，背後要因同士の相乗効果ともいえる関係を築いていると考えられる。本発表では，具体的な行動事例における背後要因を分析し，その結果に基づいて，背後要因同士の関係について検討した結果を報告する。