2019年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[3L10-14] 安全解析

2019年3月22日(金) 14:45 〜 16:10 L会場 (共通教育棟2号館 3F 36番)

座長:山路 哲史(早稲田大)

15:45 〜 16:00

[3L14] 福一1号機ICは地震から津波まで運転停止

東電の1号機シミュレーション結果の考察

*米山 潔1、渡邊 一男2 (1. H.O.米山、2. WNR-Cx 渡邊研究処)

キーワード:非常用復水器、福一原発1号炉、シミュレーション、事故分析

福島第一原子力発電所の2011年3月11日事故時、地震から津波到着迄の45分間「ICは断続的に4回運転された」が公式発表である。一方、IC作動訓練が1度も為されていないこと。作業マニュアルもHPCIを主とした記載であること。訓練に使用したシミュレータは3号機用であり、RCICに相当するHPCIを摸したと想定されること。から、1号機の圧力上昇によりIC自動起動した後、運転員がICを手動運転できたとは考え難い。そこで、地震後自動起動したICを直ぐに停止し、HPCI1台で冷却したとするのが妥当と主張してきた。

今回は、東京電力が発表した1号機のシミュレーション結果のうちRPV圧力と復水器の除熱の関係を簡易計算により検証した。検証結果は、最初の1分間のIC除熱量が約20MWに対して100MWと大きくなるべきである。東電のシミュレーション結果の正当性が疑われる。再検討すべきである。