15:45 〜 16:00
[3L14] 福一1号機ICは地震から津波まで運転停止
東電の1号機シミュレーション結果の考察
キーワード:非常用復水器、福一原発1号炉、シミュレーション、事故分析
福島第一原子力発電所の2011年3月11日事故時、地震から津波到着迄の45分間「ICは断続的に4回運転された」が公式発表である。一方、IC作動訓練が1度も為されていないこと。作業マニュアルもHPCIを主とした記載であること。訓練に使用したシミュレータは3号機用であり、RCICに相当するHPCIを摸したと想定されること。から、1号機の圧力上昇によりIC自動起動した後、運転員がICを手動運転できたとは考え難い。そこで、地震後自動起動したICを直ぐに停止し、HPCI1台で冷却したとするのが妥当と主張してきた。
今回は、東京電力が発表した1号機のシミュレーション結果のうちRPV圧力と復水器の除熱の関係を簡易計算により検証した。検証結果は、最初の1分間のIC除熱量が約20MWに対して100MWと大きくなるべきである。東電のシミュレーション結果の正当性が疑われる。再検討すべきである。
今回は、東京電力が発表した1号機のシミュレーション結果のうちRPV圧力と復水器の除熱の関係を簡易計算により検証した。検証結果は、最初の1分間のIC除熱量が約20MWに対して100MWと大きくなるべきである。東電のシミュレーション結果の正当性が疑われる。再検討すべきである。