2019年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 501-2 核燃料とその照射挙動

[3M01-04] SA時燃料挙動と長期保管

2019年3月22日(金) 09:30 〜 10:35 M会場 (共通教育棟2号館 3F 37番)

座長:垣内 一雄(JAEA)

10:15 〜 10:30

[3M04] 格子欠陥が蓄積したMA含有MOXペレットに対する熱処理の影響評価

*廣岡 瞬1、加藤 正人1、米野 憲1、砂押 剛雄2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 検査開発)

キーワード:MOX、アルファ崩壊、長期保管、熱処理

放射性廃棄物減容・有害度低減を目的とした高速炉開発では、マイナーアクチニド(MA)を含有するMOX燃料が候補とされている。MAの中でも特に241Amはアルファ崩壊の半減期の短い核種であり、アルファ崩壊に伴う格子欠陥は、焼結体の密度低下や熱伝導率の低下を引き起こすことが報告されている。アルファ崩壊により格子欠陥が蓄積したMA含有MOXペレットを熱処理した結果、格子欠陥による密度低下は昇温に伴い回復したが、約1300℃以上では再び密度低下が起こった。熱処理後の試料の観察の結果、この密度低下は粒界に析出したHeポアが原因であることが分かった。