2019年春の年会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-5 核融合中性子工学

[3O01-05] 核融合中性子源

2019年3月22日(金) 09:30 〜 10:50 O会場 (共通教育棟2号館 4F 46番)

座長:帆足 英二(阪大)

10:00 〜 10:15

[3O03] 核融合中性子源(A-FNS)試験モジュールの概念検討

(3)ブランケット構造材照射試験モジュール(BSMTM)の設計

*朴 昶虎1、佐藤 聡1、太田 雅之1、中村 誠1、権 セロム1、落合 謙太郎1、春日井 敦1、野澤 貴史1、谷川 博康1 (1. 量子科学技術研究開発機構)

キーワード:核融合中性子源、A-FNS、照射試験モジュール、ブランケット、F82H、照射キャプセル

核融合炉原型炉ブランケット構造材に関して、核融合中性子環境下での20dpaの照射データを取得するために、核融合中性子源(A-FNS)を用いて、ブランケット構造材料照射試験モジュール(BSMTM)の核融合中性子照射試験を行う。BSMTMの基本概念を考案、ハニカム型容器に円筒キャプセルを設置し、キャプセル内にF82H微小試験片を装荷する構造を設計した。キャプセル周囲にはヒーターを設置、キャプセル内には伝熱媒体として液体金属を充填し、ハニカム型容器と円筒キャプセル間にヘリウム冷却ガスを流動させ、試験片温度を制御する。本設計案を用いて、核解析及び熱解析を実施し、試験片のはじき出し損傷、ヘリウム生成率、核発熱分布等の核特性及び温度分布等を評価し、BSMTMの設計条件(中性子はじき出し損傷:10dpa/fpy、照射温度:250℃~550℃±10℃)を達成できる見通しを得た。これらの評価結果に基づき、照射計画を策定した。本講演にて、BSMTM設計の詳細を発表する。