2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1B06-10] ガラス固化1

2020年3月16日(月) 14:45 〜 16:10 B会場 (共通講義棟 L棟1F L-3)

座長:永井 崇之(JAEA)

15:30 〜 15:45

[1B09] 高レベル放射性廃液ガラス固化体の高品質・減容化のための白金族元素高収着能を有するシアノ基架橋型配位高分子材料の開発

(10)フェロシアン化アルミニウムの白金族元素に対する収着性能評価

*三島 理愛1,2、稲葉 優介2、立岡 壮太郎2、針貝 美樹2、渡邊 真太3、尾上 順3、中瀬 正彦2、松村 達郎1、竹下 健二2 (1. JAEA、2. 東工大、3. 名大)

キーワード:白金族元素、収着、フェロシアン化アルミニウム、高レベル放射性廃液

日本では使用済燃料再処理で生じる高レベル放射性廃液(HLLW)をガラス固化体に成型して深地層処分する方針だが, 使用済核燃料の高燃焼度化や使用済MOX燃料の発生によりHLLW中の白金族元素(Ru, Rh, Pd)とMo含有量の制限からガラス固化前の分離回収が必要となることが予期される。フェロシアン化アルミニウム(AlHCF)は白金族元素とMoを同時回収可能な収着材だが, 酸による構造溶出と骨格元素とのイオン交換と速度論の、収着への寄与が明らかになりつつある。特に収着率の高いPdが鍵と考え, ① Pd単成分系と② PdとRu(硝酸ニトロシル)ないしはRhの二成分競合収着系, のそれぞれについて収着実験を行った。系統的な収着試験の結果から, AlHCFでは単純なイオン交換のみならず幾つかの化学反応が起こることにより, RuやRhに対して高い収着性能を発現すると考えられる。