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[1D05] 処分場閉鎖前の乾燥過程を考慮した多孔質体における物質移動と間隙分布の変化
キーワード:地層処分、多孔質体、乾燥、間隙、X線CT
地層処分では閉鎖前の少なくとも50年間において処分場内の坑道は通気されており、坑道周囲の不飽和層から坑道に向かって乾燥過程が生じる。一般に、多孔質体における乾燥過程において、水の蒸発や毛管力によって溶媒と共に溶質が表面へと集積する現象が確認されている。これを地層処分の周辺環境に適用すると、コンクリート由来の高アルカリ環境下となっている処分場周辺の不飽和層ではケイ素が溶出し、乾燥に伴い坑道周辺へと移動した後再び析出することになる。本研究では、乾燥過程に伴う間隙率の変化及び処分場周辺の止水性の向上に関する基礎研究として、湿潤した多孔質体充填層を乾燥させ、乾燥速度に及ぼす溶質濃度及び粒子径の影響の評価と乾燥後のX線CT値に基づく間隙率の算出を行い、乾燥に伴う物質移動の挙動及び間隙率の変化を定量的に明らかすることができた。