2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1D11-13] 収着

2020年3月16日(月) 15:50 〜 16:40 D会場 (共通講義棟 L棟1F L-1)

座長:桜木 智史(原環セ)

16:20 〜 16:35

[1D13] 断層活動によって変質した岩石への陽イオン収着特性

*渡辺 勇輔1、柏谷 公希2 (1. JAEA、2. 京都大学)

キーワード:地層処分、収着反応、粘土鉱物、断層

地層処分では、廃棄体に含まれる放射性核種が地下水とともに岩盤中の割れ目を流動経路として移動し、生物圏に悪影響を与えるとする地下水シナリオが重要な評価対象となる。地下水は岩盤中の割れ目を移行経路として流動するが、断層近傍に形成した割れ目帯は地下水の主要な流動経路となりうる。また、断層内部の鉱物組成は、変質により健岩部とは異なっている。断層に至った放射性核種は、断層内の変質鉱物への収着などの相互作用を行いながら、断層を支配的な経路として地質環境中を移動すると考えられるため、変質鉱物との相互作用を詳細に評価する必要がある。本研究では、瑞浪超深地層研究所深度300m 坑道内で採取された断層活動によって変質した岩石試料に対してEu とCs の収着実験を実施し、断層近傍の岩石の陽イオン収着特性を調べた。同様に未変質の花崗岩試料に対して収着試験を行い、両者を比較することで断層変質による収着挙動への影響を調べた。