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[1E02] 超臨界CO2と蛍光性抽出剤を用いる新規ウラニルイオン分析法の開発
キーワード:超臨界CO2、蛍光センサー、ウラニルイオン、環境分析
環境試料中のウランやトリウム分析は、原子力関連施設の廃止措置、廃棄物処理処分、環境影響評価などにおいて必要不可欠である。溶媒抽出等の化学操作とICP等の分析装置が一般的に用いられるが、二次廃棄物発生や作業の煩雑さが問題となっている。そこで本研究では、環境試料中に存在するウラニルイオン(UO22+)を迅速・簡便に分離計測できる新規分析法を開発することを目的とした。具体的には、クラウンエーテルとナフタレンジアミンを骨格とするUO22+選択的な蛍光センサーを合成すると共に、グリーンソルベントである超臨界CO2を媒体とした環境試料からのUO22+直接抽出及び蛍光検出による濃度定量を行った。その結果、WHOの環境基準を満たすsub-µM(10-6 mol/L)のUO22+分析に成功した。