2020年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-2 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[1E01-03] アクチノイド化学

2020年3月16日(月) 10:30 〜 11:25 E会場 (共通講義棟 M棟1F M-1)

座長:鈴木 達也(長岡技科大)

10:45 〜 11:00

[1E02] 超臨界CO2と蛍光性抽出剤を用いる新規ウラニルイオン分析法の開発

*Kim Minseok1、塚原 剛彦1,2 (1. 東工大・物質理工、2. 東工大・先導原研)

キーワード:超臨界CO2、蛍光センサー、ウラニルイオン、環境分析

環境試料中のウランやトリウム分析は、原子力関連施設の廃止措置、廃棄物処理処分、環境影響評価などにおいて必要不可欠である。溶媒抽出等の化学操作とICP等の分析装置が一般的に用いられるが、二次廃棄物発生や作業の煩雑さが問題となっている。そこで本研究では、環境試料中に存在するウラニルイオン(UO22+)を迅速・簡便に分離計測できる新規分析法を開発することを目的とした。具体的には、クラウンエーテルとナフタレンジアミンを骨格とするUO22+選択的な蛍光センサーを合成すると共に、グリーンソルベントである超臨界CO2を媒体とした環境試料からのUO22+直接抽出及び蛍光検出による濃度定量を行った。その結果、WHOの環境基準を満たすsub-µM(10-6 mol/L)のUO22+分析に成功した。