2020年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » VII. 保健物理と環境科学

[1F06-08] 医学・生物学応用2

2020年3月16日(月) 14:45 〜 15:35 F会場 (共通講義棟 M棟1F M-2)

座長:吉田 浩子(東北大)

15:15 〜 15:30

[1F08] 原発事故後の放射線じわじわひばくのリスク評価

*川合 將義1 (1. KEK)

キーワード:リスク、放射線ひばく、原発事故、DNA損傷、DNA修復、自然がん、100mSv/年

人には損傷したDNAの修復などの発がんに対抗する機能がある。本発表では、原発事故後に遭遇するやや高レベルの低線量ひばくによるリスクを、その機能の効果を反映した自然がんによるガン死亡率に基づいて評価した。すなわち、発がんの最大要因と考えられるDNAの二重鎖切断の自然発生率と放射線による発生率の相対比から放射線による発がん率を算出した。その結果、生涯に渡って年間100 mSvの放射線をじわじわ受ける場合のリスクは、2.7 x 10−6と評価できた。