2020年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1G01-05] スクラビング・エアロゾル挙動

2020年3月16日(月) 10:30 〜 11:55 G会場 (共通講義棟 M棟2F M-21)

座長:齊藤 泰司(京大)

10:30 〜 10:45

[1G01] プールスクラビングにおける気液二相流中エアロゾル挙動

*吉田 滉平1、藤原 広太1、中村 優樹1、金子 暁子1、阿部 豊1 (1. 筑波大)

キーワード:プールスクラビング、除染係数、エアロゾル、ワイヤーメッシュセンサー、気液二相流

原子力発電所の事故対策において原子炉の事故進展現象の把握が重要である。その中でも格納容器内の圧力が上昇した際にガスを圧力抑制チャンバへ放出し圧力を低下させ、エアロゾル状の核分裂生成物をチャンバ内のプール水で捕集し、環境中への漏洩を減少させるプールスクラビングが重要である。しかし、既存物理モデルの妥当性を評価するにはプールスクラビングの一般性のある実験データが不足しており、知見が十分とは言えない。本報ではエアロゾルを含む気相噴流が水中を上昇する過程においてエアロゾルが除去される効果に着目している。可溶性および不溶性のエアロゾルを用いて気相噴流の流速分布および気泡径分布を計測し、エアロゾルの溶解性は気相噴流特性に影響しないことが確認された。さらにエアロゾル計測器を用いて水中を通過する前後の粒子濃度を計測し除染係数を算出した結果、計測した除染係数のほうが既存物理モデルよりも高いことが確認された