[1G01-05] スクラビング・エアロゾル挙動

[1G04] 格納容器及び原子炉建屋内におけるエアロゾル沈着量評価手法の開発

(8)狭隘流路におけるエアロゾル粒子沈着割合予測モデルの開発

*堀口 直樹¹、上澤 伸一郎¹、吉田 啓之¹ (1. JAEA)

キーワード：原子炉建屋、エアロゾル粒子、沈着割合、除染係数、CFD解析、粒子追跡法

日本原子力研究開発機構では、粒子追跡法とCFDを組み合わせ、エアロゾル粒子に対する原子炉建屋等での除染効果（以下、建屋DFという）評価手法を開発している。原子炉建屋内には扉と壁の隙間等の形状寸法の狭い構造があり、粒子に対する複雑かつ狭隘な流路となる。この複雑な狭隘流路を粒子が通過する際にそれらが沈着することで、建屋DFに大きく影響する可能性があるが、計算コストの点から、狭隘流路を解像することは現実的ではない。そこで、現実的な計算コストでのDF評価の実現を目指し、これに必要な狭隘流路における粒子沈着割合を予測できるモデルの構築を目的として、数値シミュレーション及び実験を行っている。本報では、狭隘流路における粒子沈着割合予測モデル構築のために実施した、代表的な狭隘流路要素（直線部、曲がり部、急収縮・拡大部）毎の数値シミュレーション結果と、これらの結果を用いて検討したモデルについて示す。