2020年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1G11-14] 高速炉熱流動

2020年3月16日(月) 16:00 〜 17:00 G会場 (共通講義棟 M棟2F M-21)

座長:江連 俊樹(JAEA)

16:45 〜 17:00

[1G14] 冷却材中を落下する溶融液滴の固化挙動

*川崎 皓太1、金子 暁子1、阿部 豊1、小山 和也2 (1. 筑波大学、2. 三菱FBRシステムズ)

キーワード:ナトリウム冷却高速炉、炉心損傷事象、固化、溶融液滴、U-アロイ58

SFRにおいて炉心損傷事象が発生した際,溶融燃料の冷却が不十分となると,さらなる重大事故を引き起こされる.このため溶融燃料の下部プレナム中での冷却挙動を把握することが重要となる.この時発生する溶融燃料ジェットに関する研究が多く行われているが,ジェットの複雑さの影響で詳細な挙動は明らかとなっていない.そこで,より単純な系である液滴を対象とした研究が必要とされている.
本研究では,溶融液滴を用いて,水中へ滴下された溶融液滴の冷却・固化プロセスの解明を目的とする.試料として低融点金属U-アロイ58を用いた.液滴滴下高さとプール水初期温度をパラメータとした.プール水に滴下される溶融液滴の固化挙動をハイスピードカメラで撮影し,得られた液滴の固化挙動を無次元数により整理した.また,熱伝導方程式から液滴内温度分布を計算し可視化動画と比較した結果,液滴表面が凝固点に達した時,液滴が固形物となることが分かった.