[1I_PL01] 福島第一原子力発電所事故の特徴と廃炉作業から得られる燃料デブリの情報
福島第一原子力発電所(1F)の1-3号炉では、燃料は破損・溶融し、燃料デブリの形で原子炉・格納容器などに存在すると考えられていたが、2019年には2号炉のデブリへの接触に成功するなど、少しずつ炉内の状況が明らかとなり、燃料デブリ取出しに向けた研究開発が進められている。そこで本セッションでは、燃料デブリに関する最新情報を紹介した後、現在得られている知見を反映した臨界管理の研究開発状況と今後さらに検討すべき課題を紹介する。さらに、燃料デブリの取り扱い全体を見渡した時の臨界安全の課題を紹介した後、燃料デブリ取出しに関して炉物理分野で貢献すべき課題の方向性と優先順位について議論する。