[1J01-02] 未来への挑戦

[1J01] マイクログリッドにおけるマイクロ・リアクターの活用の可能性

*田中 隆則¹ (1. 原子力環境整備促進・資金管理センター)

キーワード：小型モジュール炉、マイクロ・リアクター、マイクログリッド、分散型エネルギーシステム

近年、デジタル技術の進展等を背景として，再生可能エネルギーやデマンドレスポンス機能など地域の資源を活用・最適制御する分散型のエネルギーシステムの構築への関心が高まっている。特に，災害時におけるレジリエンス性の向上の観点から、大規模な電力供給系統においてブラックアウトが発生した際に、地域内で独立して電力供給を維持・運用できる小規模配電網として、マイクログリッドの構想が生まれている。
　このマイクログリッドにおける原子力の活用を考える。地域における限定された電力需要を踏まえると、SMRより出力の小さい原子炉、マイクロ・リアクター（Micro-Reactors）の適用が想定される。このため、マイクログリッドの構成電源としてのマイクロリアクターの活用に関して，幅広い視点から，その優位性と課題を考察する。