2020年春の年会

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[1J06-08] 社会調査

2020年3月16日(月) 14:45 〜 15:35 J会場 (共通講義棟 M棟2F M-24)

座長:稲村 智昌(電中研)

14:45 〜 15:00

[1J06] 日本における原子力利用の継続性に関する試論 ー 立地因子への対処 ー

*青山 伸1 (1. 千代田テクノル)

キーワード:原子力利用、立地、継続性

原子力利用には、原子炉または加速器という施設を要し、立地が必要となる。利用活動に伴い発生する放射性廃棄物の処分についても然りである。東京電力福島第一原子力発電所の事故(以下、「福島第一事故」という。)の影響は、事故前には温暖化対策として原子力発電を有効とし、支持していた層が減少し、原子力発電を選択しないへ転じて戻らないことに現れているという指摘がある。福島第一事故のような経験を二度としたくないという思いからであろう。このように原子力を選択しない層が確実に存在する中で、原子力利用、すなわち施設の立地は成立し続けるのであろうか。本発表では、セキュリティなど他の制約条件により原子力を選択せざるを得ない状態が直ちには現れないとの前提の下、原子力利用を社会が認容し続ける可能性について、安全確保の実績、自然環境・社会基盤・立地環境の変化、産業活動の維持といった原子力利用を規定する様々な要因に時間軸を含めて分析を試みる。