2020年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-4 量子線の医学利用

[1N01-05] 放射線の医学利用

2020年3月16日(月) 10:30 〜 11:55 N会場 (共通講義棟 S棟3F S-32)

座長:吉橋 幸子(名大)

10:30 〜 10:45

[1N01] 電子線形加速器を利用したAc-225製造量の実験的検討

(1)天然バリウムを用いた予備試験

*田所 孝広1、上野 雄一郎1、可児 祐子1、渡辺 敬仁2、佐々木 貴裕2、島田 真生子2、菊永 英寿3、柏木 茂3、大槻 勤4、関本 俊4 (1. 日立研開、2. 日立ヘルスケア、3. 東北大電子光、4. 京大複合研)

キーワード:アルファ線内用療法、医療用放射性核種、ラジウム226、アクチニウム225、天然バリウム、電子線形加速器

α線を放出する放射性核種を用いたガン治療(TAT:Target Alpha Therapy)に関する研究開発が世界中で進められつつある。TAT用核種として有望なAc-225は、現状、Th-229からの崩壊により製造されているが、製造量が少なく、加速器による製造が望まれている。そこで、我々は、小型高製造効率化が期待される電子線形加速器を用いることとし、Ra-226の(γ,n)反応により生成されるRa-225のβ崩壊により、Ac-225を製造することを検討している。今回、Ra-226を用いた製造基礎試験に先だって、同族であり、(γ,n)反応の実験値が存在する天然バリウムを用いた予備試験を実施したので、その結果を報告する。