2020年春の年会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-4 量子線の医学利用

[1N01-05] 放射線の医学利用

2020年3月16日(月) 10:30 〜 11:55 N会場 (共通講義棟 S棟3F S-32)

座長:吉橋 幸子(名大)

11:15 〜 11:30

[1N04] 微量添加薬剤による放射線防護効果の検討
~防護剤フリーなDNA試料を用いた損傷収率測定~

*近藤 勇佑1、于 暠1、横谷 明徳2、藤井 健太郎2、山下 真一1 (1. 東大、2. QST)

キーワード:DNA損傷、放射線防護剤、化学回復、ラジカル捕捉、放射線治療

がんの放射線治療では正常細胞への放射線影響を最小限にとどめるために防護剤を使用することが考えられている。防護剤の細胞内濃度は非常に低いため、微量添加薬剤の放射線防護効果が重要となる。先行研究で用いられているTE緩衝液の溶質であるTris-EDTAは高い放射線防護効果がある。微量添加剤による放射線防護効果を精査するためにはTEを除去した条件で、その添加効果を調べる必要がある。本研究では、微量添加した薬剤による放射線防護作用の初期過程を解明するための手法を確立している。大腸菌プラスミドDNAを保存するためのTE緩衝液は放射線防護効果のないリン酸緩衝液で置換した。DNA試料へ放射線照射し、電気泳動によって損傷収率を決定した。微量薬剤の添加による損傷収率の変化から、添加薬剤の放射線防護効果について検討した。