[1O01-05] 核分裂

[1O05] 動力学模型を用いたアクチノイド原子核核分裂片の運動エネルギー

*宮本 裕也¹、有友 嘉浩¹、西尾 勝久² (1. 近畿大学大学院総合理工学研究科、2. 日本原子力研究開発機構先端基礎研究センター)

キーワード：核分裂、原子力、核分裂片、全運動エネルギー、ランジュバン研究

核分裂が発見されて80年近くになり、核分裂の連鎖反応は原子炉でのエネルギー利用として実用化され社会に貢献している。一方、核分裂は物理的に未解決な点が多い。例えば、核分裂によって生成される個々の分裂片が持つ運動エネルギーに対する理解はまだ十分ではない。本研究では、この未解決な運動エネルギーに着目し、動力学模型を用いた計算を行った。計算結果は実験データを良く再現した。この結果、原子核が切断した瞬間に持っている初期の運動エネルギーを取り入れる必要があることが分かった。