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[1O06] 0.4-3 GeV陽子入射のタングステンの弾き出し断面積の測定
キーワード:DPA、弾き出し断面積、タングステン、数GeV陽子、J-PARC、GM 冷凍機、NRTモデル、arc モデル
原子当たりの弾き出し(DPA)の評価は広く用いられるものの、基準となる弾き出し断面積の測定データは20 MeV以上の領域において非常に乏しい。加速器駆動型核変換システム(ADS)における、ビーム窓の損傷評価の高度化のため、J-PARCの3 GeV陽子加速器施設において、0.4から30 GeV陽子に対するタングステンの弾き出し断面積の測定を実施した。測定の結果をPHITSコードによる弾き出し断面積の計算と比較検討を行った。一般的に用いられるNRTモデルの計算結果は、実験結果を4倍程度過大評価することがわかった。一方、分子動力学に基づく計算による非熱的再結合を補正したモデル(arc model)は実験をよく再現し、弾き出し損傷の評価において、この補正モデルが重要となることが判明した。