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[2C13] 福島第一原子力発電所におけるサイト修復シナリオと跡地利用形態の検討
キーワード:福島第一原子力発電所、サイト修復、跡地利用、線量評価
福島第一原子力発電所構内におけるサイト解放後の跡地利用のための除染の必要性やスチュワードシップに必要な期間を明らかにすることを目的とした。現在の構内の土壌中のCs137の濃度分布を調査し、公園やオフィスなど、想定した跡地利用形態を対象に線量評価を行った。土壌の除去によって変わる汚染土壌の厚さやスチュワードシップ期間中の放射性崩壊や雨水でCs137が地下へ浸透することによる土壌中の濃度変化を考慮した。跡地利用の線量基準値を設定し、基準を満たすサイト修復シナリオを明らかにした。跡地利用形態によっては除染やスチュワードシップの必要ない地点やスチュワードシップが100年以上必要な地点も存在する。公園として利用する場合、約90%の地点で除染あるいはスチュワードシップが必要であった。