[2D01-05] 廃棄物1

[2D04] 21世紀後半に向けた廃棄物管理の選択肢：Pu利用推進と環境負荷低減型地層処分に関する研究

(15)MOX使用済燃料由来ガラス固化体処分におけるMA分離効果と発熱特性を考慮した標準ケースの検討

*三成 映理子¹、岡村 知拓¹、中瀬 正彦¹、朝野 英一²、竹下 健二¹ (1. 東工大、2. 原環セ)

キーワード：放射性廃棄物管理、核燃料サイクル、核種分離、ガラス固化、MOX燃料、地層処分、MA分離

軽水炉でのプルサーマル発電によって発生したMOX使用済燃料（SF）は²⁴¹Amによる発熱の影響が大きく，ガラス固化体中の発熱量，ひいては処分場負荷に寄与する．今後，MOX燃料利用推進に伴い，MOX-SFの処分方法とその成立性への影響について検討する必要がある．そこで, MOX-SF処分時における適切な設計要件を抽出することを目的として，MOX燃料再処理に伴う高レベル廃液のガラス固化における廃棄体専有面積と燃焼度，SF冷却期間，核種分離割合およびガラス固化体廃棄物含有率といった核燃料サイクル諸条件の変化による削減効果について検討した．本報告では，MOX-SF処分時におけるMA分離効果と発熱特性を考慮し，MOX-SF由来ガラス固化体処分における標準ケースを提示する．