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[2E05] 架橋ピロリドン沈殿剤を有する硝酸ウラニル配位高分子の溶解性に対する架橋部位アルキル鎖長の影響
キーワード:再処理、硝酸ウラニル、沈殿、ピロリドン、溶解度
架橋ピロリドン誘導体(NRP)は、難溶性硝酸ウラニル配位高分子の形成によりU(VI)を効率的かつ選択的に沈殿させ得ることから、核燃料物質選択的沈殿法に基づく使用済み核燃料簡易再処理技術への応用が期待される。本研究では、架橋部位の炭素数が2, 3, 4, 5, 6, 7の直鎖アルキル基を導入した架橋NRPを沈殿剤とし、これらを含む硝酸ウラニル錯体の構造特性および溶解特性の相関を検討することで、架橋部位の構造が硝酸ウラニル配位高分子の溶解度に対してどのような影響を与えるかについて系統的に評価した。その結果、架橋部位に含まれる炭素数の偶奇効果および架橋NRPの疎水性が主なU(VI)溶解性支配因子であることが判明した。