[2G08-12] 熱流動実験・数値解析2

[2G10] マイクロ波加熱時における不均質核生成と突沸現象

*小林 昌平¹、阿部 豊¹、金子 暁子¹、弗田 昭博¹、藤原 広太¹、瀬川 智臣²、川口 浩一²、石井 克典² (1. 筑波大、2. JAEA)

キーワード：突沸、再処理、過熱、気泡生成

核燃料サイクルにおいて，使用済み燃料の再処理で回収した硝酸ウラニル・硝酸プルトニウム混合溶液を酸化物に転換する工程でマイクロ波加熱脱硝法が使用されている．将来の実用化サイクルにおいては，量産性が求められる一方，激しい突沸及び吹き零れの発生が確認されていることから，処理能力向上のためにはマイクロ波加熱時の混合溶液の突沸・吹き零れといった過渡沸騰現象を防止しつつ，装置や運転条件を最適化する必要がある．本研究では突沸現象のメカニズムの解明を目的とし，過熱液相中における気泡生成の評価を行った．また，可視化観測から気泡径の計測を行うとともに，不均質核生成に着目し従来の結果との比較を行い，溶液内で生じる気泡について考察を行った．以上の結果を用いて突沸現象のメカニズムについて検討した.