2020年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2G08-12] 熱流動実験・数値解析2

2020年3月17日(火) 14:45 〜 16:10 G会場 (共通講義棟 M棟2F M-21)

座長:歌野原 陽一(INSS)

15:30 〜 15:45

[2G11] ADSビーム窓周囲の流動挙動を把握するための水流動試験

*浅利 厚紀1、文字 秀明1、山下 晋2、吉田 啓之2、鈴木 貴行2 (1. 筑波大、2. JAEA)

キーワード:加速器駆動未臨界システム、ビーム窓、衝突噴流、水試験

現在、高寿命核廃棄物を短寿命な核物質に変換できるとして加速器駆動未臨界システム(ADS)が開発されている。ADSを実現するためにはいくつか課題があるが、その一つとして、ビーム窓周囲流れの知見不足が挙げられる。ADSは、ビーム窓を通じて高エネルギー陽子ビームが核破砕ターゲットであるPb-Biに照射され、これにより放出された中性子が核廃棄物と核分裂反応を起こし短寿命核物質へと変換する仕組みとなっているが、その過程で、ビーム窓は高熱を帯びてしまう。そこで、Pb-Biを冷却材の役割も兼ねてノズルよりビーム窓へ噴出し、冷却することが予定されている。ビーム窓周囲の流れを理解することは、ADSの設計をする上で非常に重要である。本研究では、ビーム窓周囲の流動データを取得することを目的として、ADS装置を模擬した実験装置を作成し、Pb-Biの代わりに水を用いた実験を行ない、PIVにより流速分布を得た。また、JAEAのJUPITERコードによる解析との結果を比較した。