2020年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2G13-17] シビアアクシデント

2020年3月17日(火) 16:10 〜 17:30 G会場 (共通講義棟 M棟2F M-21)

座長:山路 哲史(早稲田大)

16:25 〜 16:40

[2G14] 浅水プール中に落下する液体ジェットの侵入挙動

(7)詳細解析による微粒化物径分布の評価

*吉田 啓之1、鈴木 貴行1、堀口 直樹1、山村 聡太2、阿部 豊2 (1. 日本原子力研究開発機構、2. 筑波大学)

キーワード:シビアアクシデント、浅水プール、ジェット挙動、詳細二相流解析コードTPFIT、数値シミュレーション

軽水炉過酷事故において炉心溶融が発生した場合、高温の燃料は冷却材プールにジェット状に落下し、分裂・微粒化すると想定されている。このため、事故評価において重要である燃料の冷却性の予測には、冷却材プール中をジェット状に落下する溶融燃料の挙動(ジェット挙動)の理解が求められる。過酷事故時のシナリオとして、蒸発や漏洩により冷却材プールが浅水となる場合が考えられる。この場合、ジェットは分裂しないままプール底部に到達することが想定されるが、この状況に対するジェット挙動に関する知見は不十分である。本研究では浅水プールに液体ジェットが落下し着底する挙動の把握を目的として、実験および数値解析を実施している。これまで実施した実験及び解析から、着底前のジェットや着底後のジェットにより形成される薄膜流れから、微粒化物が生成されることが確認できている。本報ではTPFITをもとに開発した手法により得られた詳細な解析結果に対してデータ処理を行い、液体ジェットから生成した微粒化物の径の分布を各時刻に対して評価した結果を報告する。