[2G13-17] Severe Accident

[2G15] Fuel Damage of a Reactor Core in Severe Accident

(3)Analytical Evaluation of Material Relocation in SFD 1-4 Test

*Naoki Sano¹, Koji Nishida¹, Takayoshi Kusunoki¹, Michio Murase¹ (1. INSS)

Keywords:Severe accident, Fuel damage, Relocation

炉内シビアアクシデント試験であるSFD1-4試験における炉心損傷、リロケーションについてMAAP5で評価した。解析体系はSFD1-4試験の燃料体から外壁までを模擬した。試験では、主に制御材・被覆管等の金属が溶融し、燃料体下部まで流下し、燃料体下部の空隙率が低下した。これまでの解析では、概ね上記の傾向を予測できることを確認したが、一方で、試験との相違も確認された。この相違の一因として、炉心構成材料の溶融、流下量に着目した。炉心損傷の過程においては、燃料ペレットと被覆管の反応により、U-Zr-O固溶体が形成される。MAAP5では、U-Zr-O三成分の相図に基づき溶融量が計算されるが、この相図のデータを最新の研究結果を反映した数値に変更し、解析を実施した。解析の結果、U-Zr-Oのソリダスの低下が特に顕著であり、この結果、U-Zr-Oの溶融量は増加した。但し、リロケーション全体に対する影響は軽微なものであり、空隙率には殆んど変化が見られなかった。