2020年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[2I01-03] 実験解析手法

2020年3月17日(火) 10:00 〜 10:50 I会場 (共通講義棟 M棟2F M-23)

座長:和田 怜志(東芝ESS)

10:00 〜 10:15

[2I01] 準定常状態の出力挙動方程式を用いた反応度評価におけるSG法の適用

*山根 祐一1 (1. 原子力機構)

キーワード:未臨界、反応度、一点炉動特性、準静的状態、Savitzky-Golay 法

核燃料物質が臨界に近づくことによって中性子計数率の急上昇時が生じたときに、できるだけ早く反応度を評価したいが、従来の方法では出力が安定するまで待つ必要があった。

今回、中性子計数率にSavitzky-Golay法を適用して数値微分を行うことで、著者が導出した、準定常状態における出力挙動を記述する方程式を積分せずに利用して、直接反応度を評価できることが明らかになった。

これにより、出力が安定するまで待つ必要はなく、数十秒から100秒程度の間の中性子計数率の時系列データのみで反応度を評価できるようになった。

この手法をTRACYの実験データに適用し、数%程度の誤差で反応度を評価できることを確認した。