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[2K07] 福一1号機の燃料露出時における輻射冷却による温度変化
3次元簡易モデルによる繰返しPC計算(1)
キーワード:福一原発1号機、輻射冷却(伝導)、PC計算、ジルコニウム酸化反応
東電福島第一原発の1号機が2011年3月12日に水素爆発を発生させ、大きな災禍の元となった。これは核燃料被覆のジルコニウムが1500℃以上の水蒸気による酸化作用で水素を発生した点で3号機と共通している。
しかし、水素発生の時間の推定は11日22時頃から12日4時頃までと意見が錯綜している。その原因は、核燃料が露出してからの炉心温度変化計算がなされていないからである。MAAP等のシミュレーションでは炉心溶融の時間計算のみであり、他は著名な専門家による経験による推定のみである。
これを解決するために簡易モデルを設定して、PCにより輻射熱伝達計算を実施した。その結果、崩壊熱が1%の条件下では、35分後に1500℃となり、ジルコニウムの酸化反応が生じることが分かった。モデルは炉心を球形に近似して、10分割の球殻としたものである。これにより三次元問題を一次元問題と簡易化することができた。
しかし、水素発生の時間の推定は11日22時頃から12日4時頃までと意見が錯綜している。その原因は、核燃料が露出してからの炉心温度変化計算がなされていないからである。MAAP等のシミュレーションでは炉心溶融の時間計算のみであり、他は著名な専門家による経験による推定のみである。
これを解決するために簡易モデルを設定して、PCにより輻射熱伝達計算を実施した。その結果、崩壊熱が1%の条件下では、35分後に1500℃となり、ジルコニウムの酸化反応が生じることが分かった。モデルは炉心を球形に近似して、10分割の球殻としたものである。これにより三次元問題を一次元問題と簡易化することができた。