2020年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[2K11-15] 地震PRA

2020年3月17日(火) 15:35 〜 17:00 K会場 (共通講義棟 S棟2F S-21)

座長:倉本 孝弘(原子力エンジニアリング)

15:35 〜 15:50

[2K11] RI-PBに基づく新しい耐震設計体系のフレームワーク

その2:提案するフレームワークの特徴と地震に対するロバストネスの評価

*酒井 俊朗1、片山 吉史1、大鳥 靖樹2、牟田 仁2 (1. 電中研、2. 東京都市大)

キーワード:Risk-Informed、Performance-Based、耐震設計、ロバストネス

原子力施設の耐震安全性について、自然外部事象が有する不確かさ、深層防護の考慮等を踏まえつつも、過度に保守的な設計思想に陥ることのない、RI-PBに基づく合理的なフレームワーク構築を実践中である。同フレームワークでは、耐震安全性を必要かつ十分に確保する観点から①炉心損傷に影響するリスクプロファイルの均等化(特定あるいはごく少数の機器・構造物、システムが炉心損傷に多大な影響をもたらさない)、②我が国の地震環境を考慮して内陸地殻内地震、海溝型地震の双方に対してロバストネスを発揮する、を達成しうることを目的としている。本稿では、これらの提案するフレームの目的や達成目標、考慮事項について概説したうえで、免震、耐震からなる複合システムの各種地震動に対するロバストネス評価結果について示す。