[2L01-08] トリチウム放出挙動・生産・測定

[2L02] 照射欠陥を持つタングステンからのトリチウム脱離

*廣瀬 耀¹、波多野 雄治¹、田口 明¹、檜木 達也² (1. 富山大、2. 京大)

キーワード：プラズマ対向機器、トリチウム、除染、中性子照射、タングステン

核融合炉で使用されたプラズマ対向材料からのトリチウム脱離挙動を明らかにすることは、安全かつ効率的な廃棄物処理の観点から重要である。本研究では、タングステン中の照射欠陥に捕捉されたトリチウムの脱離挙動の温度依存性を調べた。
　Feイオンを照射したタングステン板をDT混合ガスに曝露した後に加熱し、脱離するトリチウムを計数した。350 ℃に9時間の加熱した後も、大部分のトリチウムが試料中に残留していた。また、内部から表面に向かってトリチウムの濃度勾配が形成されており、トリチウムの脱離が拡散律速であることが示された。